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執筆者の写真Switch My Angle

Study Time #2 労働問題

更新日:2021年3月30日


みなさんこんにちは!私たちSwitch My Angleは、春休みの期間を使い、私たちが取り組む社会問題についてもう一度学ぶ直す「Study Time」という勉強会を実施中です。第2回目である今回は労働搾取について勉強しました。(Study Time#1「フィリピンの貧困問題」は1つ前の記事をチェック!)








【1】労働搾取 

 


 例えば、ポロシャツが1枚1130円で日本で売られているとします。この内の672円は、メーカーや輸出産業の利益となります。そして、458円であるポロシャツの原価は、298円が材料費、83円が輸送費、15円が仲介費とされ、生産工場には47円しか割り振られません。

実際にシャツを作った生産者・労働者は、47円から更に割り振られた僅かな額しか手にすることが出来ません。





【2】低賃金


 繊維業は、人件費が安い経済発展が比較的遅れているアジア諸国・地域で生産が行われることが多いです。アジアの繊維輸出主要7か国(フィリピン、インド、インドネシア、タイ、パキスタン、カンボジア、ベトナム)全ての国で「最低賃金以下の賃金での労働」が確認されています。フィリピンでは、なんと53.8%もの、繊維業に関わる人々が、最低賃金以下の低賃金で働いていることが分かっています。





【3】スウェットショップ


 このように、労働者を低賃金かつ劣悪な環境で働かせる場所のことを「スウェットショップ(搾取工場)」と呼びます。スウェットショップでは、強制労働、児童労働、低賃金・長時間労働、セクシャルハラスメント、パワーハラスメントなどが発生していると言われています。









【4】それでもスウェットショップで働き続けるのはなぜ?


 そんな劣悪な環境でなぜ人々は働き続けるのでしょうか?やはりその背景にあるのは貧困問題です。「家計のため」「他に働く場所がないから」などの理由により、このような繊維工場に自ら勤めにくる女性が後を絶ちません。たしかに、貧困層を対象に雇用を生み出し、それらによって生活が支えられている人々も多くいる現在、「スウェットショップ」をただ撲滅するだけでは、彼らをより苦しい状況に追い込むことになるのかもしれません。



貧困」が背景にある「労働搾取」に、私たちはどのように向き合うべきなのでしょうか。



【5】最後に


 私は、現在Switch My Angleが取り組む、生産者に正当な賃金を支払う「フェアトレード」や、生産者であるセブの女性の方々の意見を尊重する「ディーセントワーク(人間らしい仕事)」などが、このような労働問題に対抗する大切なコンセプトだと感じています。



次回は、「環境問題」についてです!お楽しみに!

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